踏みつけられている左肩の痛みをこらえながら、王国の重大な秘密を語ったレイン。
幼い少年がこの秘密を知っていることに驚きながらも、オメガは笑いが止まらなかった。
「はははははっ! 自分の身可愛さに秘密をバラしたか! けどもう遅いんだよ坊や。君は私の玩具になるのは確定事項だからね」
「身可愛さ? 何勘違いしてるんだ」
突如精霊たちの音楽が止む。
オメガは顔だけ背後に向けると、そこにいたのは氷漬けになり地面に落ちた精霊たちの姿だった。
動揺し隙が生じる。
無論レインはそれを見逃すわけがなく、氷のナイフを作り出すと自分を抑えつける邪魔な右足に突き立てた。
足の楔が解かれる。
すかさず立ち上がり距離をとると、傷口に手を当て再び氷結魔法で止血をした。
「ペラペラと訳が分からないお喋りのお陰で、魔力が回復したぞ馬鹿め。玩具に足元をすくわれるとは、主人とやらも対したことがないな」


