自分に力がないから、非力な自分がなにをしても変わらないと諦めていたんだと。
否、自分の力に自分自身が恐れていたんです。
人と異なる能力を持った人間は社会から忌み嫌われ差別される。
そうなることを恐れて、私は無意識の内に己の力を封じ込めていただけだったんです。
だが私は気が付いた。
自分の力に、世界を変えてきたのは人と異なる能力を持った人間なのだと。
ファンタジア王国を建国した王族を始め、この国の事実上の支配者となった氷眼の民も、特殊な力を持ったがゆえに人を束ね支配できた。
そう、支配。この国の主に相応しい能力を私は身に付けた。
多種との血が混じりに混じり、民族統一を成し得た私の身体。
けれども私は神に愛されたのです。
遺伝子の爆発。私の体内を駆け巡る多種多様の血は、私に無限の力を与えてくれた。
この力を持ってすればドラゴンを操ることなど造作もない。


