光が差し込んできて、窓辺に置いてあるコップに反射して輝く。

 彼はそこから出てくることはなかった。

 ここに住んでいるのだろうか。

 少なくとも彼の姉がここにいることと、彼が美枝を恋愛対象として意識しているようには見えなかった。それは進歩だと思ったのだ。