光の姫は何を見る

｢人間相手には痛いかもしれないね。まぁ痛いだけってことだからシャドウを倒せる程の力じゃないってことなんだけどね。
それを立証してありがと。カイジ君｣


ニッコリとカイジ君に向かって微笑むとカイジ君の顔は赤くなった。


今ってそんな暑かったかな？


｢おぅ。

って、ちげーよ。なに流されてるんだ。俺は｣


カイジ君は顔が赤くなったと思ったら急にブツブツと呟きだした。


｢何か変な物食べた？｣


あたしはぽつりと呟くといつの間にか近くにいたライト君がゆったりした口調で話しかけてきた。


｢そうじゃないよ。カイジは、ヒカリの笑顔を見てドキドキしちゃったんだよ。
ヒカリが可愛いからさ｣


｢可愛いってあたしが？ そんなことないから！｣


もぅ。いつもライト君はあたしをからかうんだから。


あたしは赤くなった顔を冷ますようにパタパタと手で扇いだ。