光の姫は何を見る

集中させていると右手がじんわりと暖かくなってくる。


よし。このまま光を圧縮させて。


そう考えながら右手に光の玉を作り出していった。


「よし。出来た!」


あとはこれを放出するだけ。


あたしは後ろを見ながら矢に対して右手をかざす。


その時にミズノ君の大きな声が聞こえた。


「白原さん。まえ!」


「えっ?」


ミズノ君の声が聞こえて前を見るとそこには大きな木があった。


「マジ?」


あたしは咄嗟に右手に作り出した光の玉のまま木に手をついた。


その瞬間。


ボンッ!


激しい音と一緒に木が粉々になっていた。


「あなたはオレを殺す気?」


あたしに追いついたミズノ君がそう呟いた。


「あっ…いや。ハハハ」


まさか木が粉々になるなんて思わなかった。


そんなことを思いながらも乾いた笑いしか出せなかった。