後ろを振り向くとそこにはミズノ君がいて、ミズノ君の後ろには碧山君とライト君もいた。


「白原さん。大丈夫だよ。何かあったらオレらがどうにかするし」


「そうですよ! 僕達は強いですから」


「それに…ヒカリにはさっきの、バリアがある」


それぞれそんなことを言ってくれる。


そっかぁ。あたしにはこんな優しい人達が側にいたんだ。


そう思うと笑みがこぼれた。


「という訳で、茶々木さん。赤井さんの命令通り動きますのでもういいでしょうか?」


ミズノ君は顔を茶々木さんの方に向けてニッコリ微笑んだ。


「じゃあ、オレらもいこっか」


ミズノ君は軽い口調で言うとあたしと碧山君とライト君はその言葉通りに足を動かした。


「カイジも拗ねてないで行くぞ」


動き出さない赤井君に気付いてミズノ君は声をかけた。


「なっ…! 俺は拗ねてねぇ!」


赤井君の怒鳴り声に皆が笑い出してあたし達はその場を立ち去ったのだった。