光の姫は何を見る

ガキン


能力同士がぶつかり合いすごい音が鳴り響く。あたしは闇の王に負けないくらいの力をこめてバリアが破かれないようにする。


「お主。いつの間に力を付けたのだ?」


闇の王はあたしに斬りかかりながら尋ねてくる。


「そんなこと聞いて何になるわけ?」


短くかつ冷たい言葉で返す。そんなあたしに闇の王が笑いだした。



なんか変なこと言った?


「アーハッハ。お主は面白いな。確かに強くなるのに理由などないわ」


闇の王は豪快に笑い続ける。


もしかして闇の王はこのままでもいいやつなんじゃ…



「だが、我の邪魔をする者は誰であろうが許さぬ」


さっきまで笑っていたはずの闇の王が冷たく言い放った。


それだけなのに背中にゾクリと悪寒が走る。



『ヒカリ。無理はしないでくださいね?
とにかく貴女は闇の王の負のオーラの浄化に集中してください』


頭の中で光の姫の声が響いた。きっと光の姫なりの励ましなんだろう。



そうだよ。あたしは闇の王の負のオーラの浄化するためにいるんだ。


そう。あたしの力は破壊するためにあるんじゃなくて皆を守るためにあるんだから。
それは光の姫から教わったことだ。