光の姫は何を見る

『確かに闇の王は負の感情によってあぁなりました。だけど闇の王を浄化しても次の誰かが負の感情によって動かされる。
負の連鎖を断ち切るなんて不可能に近いんですよ』


「だったらあのまま闇の王をほったらかしにしてもいいって言うんですか!?
彼もあたし達と同じようにただの人間です。それなら救ってやるってのが道理ってもんじゃないですか!」


あたしは自然とそう叫んでいた。急に叫んだためにハァハァと息切れしてしまう。



闇の王は悪い奴だしあたし達の敵だし、訳のわからないこと言うしあたしが庇うのはおかしいと思うけど、もし光の姫があたしを助けてくれなければ多分あたしは家族を殺してたと思う。


それほど人の憎悪はすごいんだと思う。


だってさっき少しだけ見た幼い頃の記憶をだけで嫌だって思ったんだから。



『はあ。貴女には敵いませんね。それでこそ私が認めた人だわ』



光の姫はため息混じりに言うんだけど顔は可笑しそうに微笑んでいた。



「私の認めたってあたしは光の姫の生まれ変わりなんじゃ…」


『そんなことどうでもいいので、今から言うことを覚えて下さい!』



光の姫はそう言うと掌に光を宿した。