それに…… 「しかも岡本さんは熱出てなくても常に我が儘ですからね」 って、少し言ってみた。 アイスは今日だけ特別、だけど、それ以外の我が儘なら毎日言われているような気もする。 「僕は良いですから。 さ、寝て下さい。熱が上がりますよ?」 自分からなかなか寝ようとしない岡本さんを、いい加減横になるように促す。 でも、岡本さんはまた僕に逆らって。 「……高橋」 ボソ、と呟くように呼ばれた名前に微かに首を傾げれば。 次の瞬間、全く予想してなかった事が起きた。