何度も捕まる信号に、次第に焦っていく気持ち。




こうやって赤から青に変わるのを待っている間にも、岡本さんは発作を起こしているんじゃないか、とか。




考えてはいけないけれど、それでも悪い方向の事を考えてしまう。



不安で、心配で僕の方が発作を起こしてしまいそう。



とにかく無事に見つけて、発作が起きる前にここから病院へとつれて帰る。



こんなに僕が焦って、不安になって心配な思いでいるなんて


きっと岡本さんは思っていないだろうな。




聖と岡本さんがまさか同じ思考だったとは。




今回は本当に聖にお礼を言わないといけない。



聖が僕の家にいなかったら、岡本さんが病院を抜け出した事にまだ気付いていないと思う。



……前々から綿密に計画を立てて実行するなんて。




聖と、岡本さんは本当に悪知恵が働く。