甘い甘いキスをお姫様に





1年1組―――。




教室が見えてきた。


いまだにあたしは涼にお姫様抱っこされている。


さっきから落ちそうで涼にしがみ付いていた。




『ちょっと!も、もう降ろしてよー!!』

「ん?あ、忘れてた。」



忘れてたって…




教室のドアの前まで行くとやっと降ろしてくれた。



ガラガラ―――。




中に入ると、廊下とは真逆で騒がしい空気が広がっていた。





「あ!!羽月ーー!!涼くーん!!遅いよー。」

「早く席につけよ!!こっちこっちー♪」





先に走っていった、奈美と拓斗がもう席についていた。