「いいよん。あなた達の気が済むまで、苦しんだげるよ」
「……良い根性してるねぇ、君」
男は身を翻し、肩越しに「ついておいで」と言って、来た道を戻っていく。
私はそれについていく。
通路は大人三人程は優に並進出来る位の広さを備えてはいるが、さっき見た通りぼんやりとした明かりでは奥は良く見えない。
「そういえば」
ポツリと呟くような私の声に男は立ち止まって応える。
「チェシャ猫さん、こんな事言ってたよねぇ」
チェシャ猫、さん?訝しむように反芻する男。
「『指定した【犯人】をここにいる全員で当ててもらうだけ』って」
「……それが、何か?」
「ん~、単なる確認だよん。で、その後にさ、あなたは罰ゲームと称してクラスメートを撃ち殺しまくったねぇ」
細い目が私を覗く。いや見る、と言うよりは既に睨んでいると言えた。



