「フフ。本当にそう言う事なのかい?少なくともーー」
「ーーちょっとは怨んでるよぉ?」
男の言葉に重ねるように言い放つ。また驚いた表情をされたけど、さっきのとは全然毛色は違う。
自分の言葉を先に言われたからか若干の怒気が垣間見える。
ヘビみたい。そう評したけど撤回しよう。
ガキだ。こいつ。
「両親の会社の失敗のせいでこんなゲームに巻き込まれたんだから、怨まない方がおかしいでしょーん?」
「……そうだね。当たり前の事を聞いてしまって申し訳ないよ」
「別にぃ謝らなくてもいい。そういったじゃあん?」
男が口角を釣り上げる。
それは画面に現れたチェシャ猫に似ている。
「フフ。そうだったね。忘れてたよ。本当に『一回戦』優勝おめでとう♪」
「……は?」
一回戦?
何だ、それ?
男はそんな私の困惑に気を良くしたのか上機嫌に語っていく。



