北沢綾瀬。
それが私の名前。



初恋は中学2年生。


教室の窓からは綺麗な桜が見える。


2年生になって私の隣の窓際の席は空席だった。


『ねぇっかおちゃんっ誰なの?この席。』

私は前の席の親友、早瀬 香里に聞いた。

『あぁ……多分学校来ないから放置放置っ』


香里は笑って話す。


学校……来ないって不登校?


恐い人だったらヤダなぁ……

少しの間、空席を見つめた。


虐められっこ?
不良で来ないだけ?



なんでよりによって隣なの!