私、嘘彼女。

｢…そうだったのか｣

話を聞いてもらったら自然と涙が止まっていた

｢辛かったね菜津芽ちゃん…｣

｢あたし自分のことがよくわかんない………｣

｢うん…そうだよね…。｣

そういって抱いてくれた

あったかくって
大きな体で
長い腕で
優しく包んでくれた

｢…了君って優しいね…｣

｢好きな女の子に辛い思いはさせたくない。……………キス…………していい……？｣

｢…うん｣



お互いの唇が重なった

光輝とはまた違う感触

…なんで光輝と比べてるのだろう

もう関わりのない人のことなんか………………














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