キーンコーン

「はい 浅倉遅刻ぅー」
「勘弁して下さいよおー」
はーあ…。
朝っぱらから、くどい紳士に逢わされて、おまけにハゲ眼鏡に 遅刻申告ですか…。
「なにやってるんだ、浅倉。呼び出しくらうぞ。」
「ハイハイ…。」

ああ。
この自転車置き場までの道が長いんだってば。

トントン

ん??

「よッ!一年?」

わあ。背たっかあーい!カッコいいなあー…。

「おい…?」

「あッ!はい!一年の浅倉美紀です!」

「あっはは(笑)」

え…?なんで笑ったの?
って思う頃には、彼の姿カタチは無くて、一人立ち尽くすだけ…。

まるでアナタは

背の高い

えんぴつのよう。

けずっては けずっては

小さく、心ぼそくなって

アタシのもとへ

すがりつく。