「えっと、ひじ」 「ほら見せろ」 「…うん」 何だか優しすぎて調子が狂ってしまう。 「…ぃッ」 「出すならさっきみたいなもっと良い声出せ」 「な、何期待してるわけ」 「いや、お前に期待なんて一つもしてないけど」 「ふん、あっそ」 「何。期待してほしいのかよ?」 「別にそんなんじゃない」 「ふーん、本当に?」 そう言う成斗の顔が、すごく近い。 目と目が合って体温がぶわっと一気に急上昇した。 「馬鹿、近いよ」