気がつくとそこは家だった
傷は若干痛むが動けないほどじゃなくなっていた
どうやら誰かが回復してくれたらしい

「だいぶ派手にやられたなぁ、全身傷だらけ、おまけに腹には空気穴、いやぁ~普通死ぬでしょ」

「ひどい!!弟子に大丈夫かの一言もないのか!?」

「俺の教育目標はのびのび放置だ」

「この人最悪でした!!」

するとドアが開きクォーツさんが入ってきた


「元気そうね、傷口からの霊力でわかったわ。ヴァレルドにやられたのね?」


「クォーツさんが回復してくれたんですね、ありがとうございました。ヴァレルドには歯が立ちませんでした」

「当たり前よ。あれは簡単に倒せるような物じゃないわ。生きているだけで奇跡的よ」

ここでヴァレルドに言われたことを思い出した


「師匠…俺の本当の親って知ってます?」

「何のことだ、俺は何も知らない」

そう言い残し師匠はクォーツさんを部屋から連れ出した