暁が溜め息混じりにいってきた

「引っ張ってみ、マジだから」

引っ張ってみた…残念ながら痛かった

「それはさっきいた犬みたいなやつが体にはいったからだ、しばらくはこのままだな」

このコスプレみたいなかっこかよ

「じゃあこのことは置いておくにしろ狐はなんでわかったんですか!!」

「あれは前から調べててね、昔の話だがあの狐は神社とかにいるのとおんなじ感じだ。生きてるときに子どもを人間に殺されてしかもこっくり盤に使われたことを怒ったって感じ」

子どもを取り返したから消えたんだ

「じゃあもう人は死なないんですか?」

「ひとまずは大丈夫よ、囮ぐらいにはなるかと思っていたのだけれど真実くん、予想以上の働きだったわね」

「囮!?俺は最初からそのために呼ばれたんですか!?」
そんなことを話していると時間が遅くなってしまい華音先輩の家に泊まることになった

夜中、俺は寝れずに庭に出ていると暁さんが右に煙草、左に酒を持ってきたきた

「よぉ、寝れないのか?」

「まあ少しだけ、てか体壊しますよ」

煙草を吸いながら酒も飲むなんてはじめてみた

「俺は特別なんだ。次に会うのは夏休みだな、それまであいつらのこと頼むわ」
そういって部屋に戻った