戦慄の魔説

それから銀狼はひたすら走り整備された道路まできた

そこから記憶がなく
普通の人生を送る自分しか思い出せない

普通と言っても両親はほとんど帰ってこない
ただ生活費が送られてくるだけだった

俺は今…すべてを思い出した


目の前にいる男が…親の仇だと




「銀狼…道路に出た後記憶がないんだけど」


「…あのあと、お前の両親は霊力を飛ばしてきた。そして真実から今までの記憶を消し普通の生活をできるように仕掛けたんだ。俺は霊力を消費しすぎて樹海で約10年寝てた」


そうか
今まで生活できたのはそのおかげか


「ところで銀狼…俺の記憶によればあいつ幻那異だよな」

「そう言ってんだろ…仇だ」

すると周りにいた神狼たちが威嚇する


「何をごちゃごちゃ言っている!!」

リーダーのような神狼が吠えるように叫ぶ


「うるさいよ。お前たちは長の血筋もわかんなくなったか」


真実の目は闇にくすみ黒くなる
それをぞくりと感じとった神狼たちはざわつく


「あなたは…本当に真実様なのですか!?」

「わかったらさっさと退いてくれない?」

真実が放つ言葉は記憶を思い出したからか少し違う感じがし
そして殺意がこもっていた


「できません…今の主は幻那異…強い者に仕えると決まっているのです」


「そか………じゃ幻那異ボコせばいんだよな」

真実の髪の毛は逆立ち
後ろにいるシンシアはあまりの殺意に動けずにいた