戦慄の魔説

それは10年前……………


「かあさま!!早く行きましょう!!」


そこにいたのは幼い真実
まるで大河ドラマのような街並みを和服で走る姿だった

幼い真実は楽しそうに走っては戻り母親の手を引く

「そんなにはしゃいでは疲れてしまいますよ」


母親の顔はわからないが髪を後ろで束ね、凛とした感じがする


「だって今日はとうさまと会える日なんだから急がないと!!」


そのとき村人が霊が村に入ったと言いにきた


そのときの幼い真実の目にはさっきまでの明るさは消え、変わりに漆黒を宿し霊のいる方向に向かった

「真実!!止まりなさい!!…はぁ、あの子は誰に似たんだか」


場所に着いたときはもう霊はいなかった


「遅かったなぁ真実。俺の勝ちだな」


「銀狼!!ずるいぞ!!僕は遠くにいたんだから」


「ふっ、負け惜しみだな」


くっくっくと笑う銀に光る狼はまさしく銀狼だった


「いや、真実は早かったと思うよ。成長したな」


「とうさま!!」


幼い真実が飛びついた男は髪は銀で長く緩く一本に束ねていたが癖があるのかフサフサしていた

母親同様顔はわからない