「あ、あの子あの子!! あそこにいる、黒髪のロングで前髪あげてる子!」 「…はぁ?!中島サン?!」 中島サンて言うんだ。 ごめんね。中島さん。 今だけちょっと我慢してね。 グイッ 中島サンを引き寄せる。 「うわっ!何すんねん!!」 「シーーー。静かに! …俺、中島チャンが好きなの。 だからお前はもう消えて??」 「………もういいわよ!別れる!!バカッ!!」 それだけ言っ詩織はバタバタと走り去って行った。 はぁ…良かったぁ。 別れられたー。