ドカッ!

竹刀袋が犯人の首と頭の間に当たった…

「ジャ…ジャストミートぉ?」

おそるおそる犯人に近づくと、犯人は倒れたままで、どうやら気絶したままのようだ。


「ど、どうしたの!?」
近所の交番のおまわりさんに事情を簡単に説明し、犯人は現行犯ということで御用となった。

「坂木…大丈夫?」

「へ、平気です…イタッ」

「血出てるじゃん!」

「ホントに大丈夫です、かすっただけですから…」


あたしは持っていたハンカチで坂木の腕を巻いた。

「あの…」

坂木が口を開いた。

「俺を呼ぶときは「ヨッシー」でいいです。坂木ってなんか違和感あるし、中学でも…そう呼ばれていたんで。」

「ヨッシー?」

ヨッシーって、あのヨッシーか?あのスーパーマリオのヨッシー?(笑)

思い出したら笑えてきた。

そんなあたしを、ヨッシーは少しふくれっ面になって怒った。