関東大会は全国まであと1歩というところで負けた。


最後は葵先輩に全国に行ってほしかったけど、留学があるから仕方ない……


その夜、あたしは泣いた。


ずっと支えてくれた葵先輩は、明日からはもういない……

それがすごく寂しくて、悲しかった……


♪~

着信音がした。


「もしもし?」

―あ、夕花?


「葵先輩…。」

―どーしたの…泣いてんの?


「泣いてません!」

バレバレだったけど、全否定した。


―あ、そう…

「で、なんですか?」

―明日、アメリカに行く。


葵先輩に直にいわれると、ホントにお別れなんだなと思った―……