「ビーニィ出ておいで」 その声は囁くように優しいのだけれど、どことなく背筋がゾッとするような…… (ビーニィ?) 「ビーニィ……」 ますます囁くようにマイムお兄様が呼びかけると、草花がザワザワと不自然に揺れだした。 木に繋がれたままのケルベロスさんの犬のような耳がビクッと何かに反応するように動いて、 私もケルベロスさんの見つめる先に目をやった。 すると シラー・カンパヌラタの鈴のような花の中からおずおずと小さな小さな女の子が現れた。