「おはようございます
ケルベロスさん」




「あ、ああ」









お兄様の猫のように細められた瞳からの視線を感じつつ、朝食の席でケルベロスさんとあいさつを交わすのにも、だいぶ慣れた。





「今日も天気がいいね★」


お兄様がため息を吐く。





「それなら庭の手入れをしようかしら?」




雑草を抜いて、シモン様にいただいたハーブの種を蒔いて、屋敷に飾る花を選ぼう……。




ワクワクしながらジャスミン工芸茶を一口。


まるでカップの中に花が咲いているようで見た目にも楽しい。