(もう火傷なんて構わないから お兄様ー… 早く終わって~……) 周囲の視線を感じ、羞恥で頬が熱を帯びる。 その時 「………っえ!?」 私の思考は停止した。 マイムお兄様の顔が近づいたかと思うと、舌先にザラッとした猫の舌のような異物が触れた感触。 今、お兄様が……私の舌を舐めた? 「!!?」 呆然とお兄様を見つめていると 「治ったね。よかった☆」 とても自然な様子でにっこりと私に笑いかけるお兄様。 不思議な沈黙が店内に漂いどなたかが「はぁ……」と吐いた深いため息が私の耳に響いた。