全ての本を使い魔さんの指示で棚に戻し終え、シモン様の店でお茶を飲んで疲れを癒した。




帰りはアデル様が屋敷まで送ってくださった。









シモン様の敷地を出るとマイムお兄様の屋敷のすぐ近くで




丁度お戻りになったお兄様に手を振ると、




私とアデル様を確認した途端





抱えるように持っていたたくさんの書籍が




全てその手から地面に落ちていった。







素敵な笑顔のお兄様の口から出てきたのは



「天界に訴えて八つ裂きにしてあげようか?アデル☆」



恐ろしくも失礼な言葉だった。





それをお聞きになったアデル様のお顔が怒気を帯びていった事は
―――言うまでもない。







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