「……す、すまなかったな ついカッとなって…… 恐ろしく思っただろう?」 申し訳なさそうに肩をすぼめる。 背中の羽はいつの間にか見えなくなっていた。 「いいえ、私の方こそ お返事できなくて申し訳ありませんでした。」 騒動の原因は私にあるので申し訳なく謝ると、 アデル様のお顔に照れくさそうに微笑みが浮かぶ。 和やかな雰囲気を感じた瞬間、 「キィキィ!」 急かすような使い魔さんの声が割って入る。 アデル様が周囲を振り返り嘆息された。 「……娘。書籍を片すぞ」