ショーケースをテーブル代わりに肘を突いたまま、にこりとも笑わないその方は、少し神経質そうに映る。 (天界に籍……) 「アデル様は……天使様なのですか?」 「ああ。そうだ」 頷くアデル様に、納得。 だからこんなに輝くように白くていらっしゃるのね。 「私は……」 「あー…、マイムが妹などとほざいてるらしいな」 再び私の言葉をさえぎって、 「ふざけた事を……」 怒りを吐き出すようにため息を吐かれた。