私の感想にお兄様は目を細め、シモン様も静かに微笑んでいらっしゃる。 そのまま三人で お話したり お茶を飲んだり 水中の景色を楽しんだ。 しばらくして 「そろそろ掃除はお終いにいたしましょうね」 シモン様がそうおっしゃっると 今泳いでいる無数の小さな魚よりも一回り程大きな魚がどこからともなく表れ、小さな魚を次々と飲み込んでゆく。 すると次にまたその魚よりも大きな魚が現れ、同じ事の繰り返し。 「かわいそう……」 目の前で繰り広げられる食物連鎖の光景にポツリと言葉が漏れた。