★悪魔と妹★





マイムお兄様とシモン様って親友でいらっしゃるのよね……?





何かしら……?


この微妙にピリピリと張り詰めた空気は……





「……それにしても」



お兄様は張り付いたような笑顔を元に戻し店内を見渡す。




「寂れたって言うよりか
ほこりっぽくない?ここ」



「あなたご存知でしょう?
私が掃除が苦手なのを」




シモン様は笑顔を崩されない。




「使い魔達に頼めばいいじゃない?
君、立派なの王宮から連れてきてるでしょー?」




「それが……
店は私の趣味で開いてるので
こちらまではやってくれないんですよねぇ」