マイムお兄様とシモン様って親友でいらっしゃるのよね……? 何かしら……? この微妙にピリピリと張り詰めた空気は…… 「……それにしても」 お兄様は張り付いたような笑顔を元に戻し店内を見渡す。 「寂れたって言うよりか ほこりっぽくない?ここ」 「あなたご存知でしょう? 私が掃除が苦手なのを」 シモン様は笑顔を崩されない。 「使い魔達に頼めばいいじゃない? 君、立派なの王宮から連れてきてるでしょー?」 「それが…… 店は私の趣味で開いてるので こちらまではやってくれないんですよねぇ」