「妹君(いもうとぎみ) お茶は口に合いましたか?」 ラピスラズリの宝石のような青い瞳が私を映している。 その方の漆黒の濡れるような長い髪がゆらゆら揺れるのに見とれて、私は返事を忘れてしまった。 ツンツンと腕を突付かれ 「えっ?」 我に返った私が横を見るとマイムお兄様が 「『お茶は口に合いましたか?』 だって★」 目を据わらせて苦笑しながら伝えてくださる。