「この湖もマイム殿の所有地なんですよ 我々は許可を頂いてたまにこうして渇きを癒してるのです」 「なのでこの辺りを歩くニンゲ…… お、女の子と言えば妹殿だけなのですよぉ」 気のせいかしら? ホゥは私を 『人間』 と言いかけた? 双子さんを見つめ返すと取り繕うように「えへへ」と笑ってる。 「…………」 でも、いいわ。 ごまかしたい様子だし、私もゆっくり記憶を辿るつもりだもの。 マイムお兄様も「ゆっくり思い出せばいい」ってそうおっしゃったわ。