(誰か助けて!) 夢の中で助けを求めていた。 なのにフッとあてられた柔らかいハンカチは現実のもの。 (マイムお兄様……) 汗を拭いてくれている。 ハンカチはほど好く湿っていて汗をかいた肌に気持ちいい。 もう真夜中らしく部屋は真っ暗で外では少しだけ風がふいていた。 お兄様の手がもう一度優しく汗を拭いて私はようやく安心した。 この手が私を悪夢から引き上げてくれた…… 「心配したよ」 お兄様は静かに呟いた。 「ごめんなさい……」 「君を叱っている訳じゃないよ 悪いのはボクだ」