それは短文で本当に一言二言、 けれど、その文字は私には読めなかった。 白い封筒に金の文字。 なんだかアデル様のようだわ。 「クスッ」 こぼれた笑いがやけに響いた。 (…………?) 違和感を感じて顔を上げると そこは屋敷のエントランスホールではなかった。 「え……?」 光っているのか、 白いのか、 とにかく先ほどまでいた重厚な色調のエントランスホールと対になるくらいのまばゆさでまともに辺りを見ることができなかった。 分かるのはここがさっきまで自分がいた場所と違うということだけ。