次の日。。。
 
目覚まし時計の音がうっすら聞こえる。

私は目をこすりながら布団から出る。


「よっしゃ!今日は早起き★」

そんなことをいいながら制服に着替え

朝ごはんを食べる。

いつもと同じ朝。

学校に着くとすかさず4組へ向かう。
 
少し、緊張している。

「失礼します。早川颯太くんいますか?」
すると颯太が私に気づいて向かってくる。

「先輩の名前、わかった?」
「うん。『大沼大河』(オオヌマタイガ)先輩だって。」

「マジ?ありがとーー!!」
そして私が教室から出ようとしたとき
後ろから颯太の声がした。

「あのさ、余計なお世話だったら悪いんだけど、
大河先輩、彼女いるから。」

私はまさかと思った。
一瞬で涙が溢れ出す。でも誰にも涙は見られたくなかった。

「あぁ~うん。了解!」

といつもと変わらないように涙をこらえて
返事をした。

その日一日はずっとボーっとしてた。

なにもやる気が起きなかったから。

部活見学に行くと、私のいつもと

違う様子に雅はすぐに気づいた。

でも私は、なぜか本当のことをいえなかった。
雅、ごめんね・・・