放課後… 私は三国くんに連れられ、学校のグラウンドにやってきていた。 部活動でランニングする子たちが、横目に見える。 いつも…私が見ていた場所。 グラウンドと校舎を隔てる、階段の上で…三国くんはピタリと立ち止まった。 「じゃあ、ここで歌ってみよーか」 「み、三国くん。ホント…に?」 三国くんはニコリともせず、私を階段の一番上に立たせた。