マイエンジェル†甘い声で囁いて

三国くんは片手をあげて、みんなの声援に応えていた。


ステージの下から三国くんを見上げてると、ドキドキが止まらなくなってくる。


あ。


こっち、見たよ?


『三国くん、今日は頑張ってね』


口パクでそう言っただけなのに、


何を思ったか、三国くんはステージにしゃがみこみ、身を乗り出し私に手招きする。


えっ!?何?


「いや~ん。三国先輩、積極的ぃ!風ちゃん、行っといでぇ」


真央ちゃんに背中を押され、二、三歩前に出る。


一緒会場がざわついたけど、タクミや豆蔵さんへの声援や、まだ出てきていないミコちゃんコールで、


私たち二人はそんなに注目を浴びてないと思いたい。


女の子たちの視線が怖くて振り向けないけどね。




…真っ直ぐ、三国くんだけを見つめる。


「…」


三国くんは目の前にいるのに、何か言ってくれてるけど、周りがうるさくてよく聞こえない。