「…明日、楽しみにしてる」


三国くんは手のひらを、そっと上に上げると、


ニッと笑って、そのままくるりと私に背を向け、


オレこっちだから…と


帰って行ってしまった。







照れ隠し?


このまま帰るのは、ちょっと名残惜しい気がしたけど


あっさり帰っちゃったから、私も帰るしかなくて。





「三国く~ん!三国くんも、気追わないでね。明日、頑張ろーっ」


三国くんの後ろ姿に叫ぶと、


こちらを振り返る事もなく、片手だけをあげて私に合図してくれた。









来て欲しいけど、来て欲しくない。


明日が…






…とうとう


やってくる。