「えぇ~っ、それは遠慮しますぅ」


「ははっ、ハッキリ言うなあ。…じゃあ、こーしようか」


タクミくんは、頬をキュッと上げ、嬉しそうに私にすり寄ってくる。


「うわっ、な…何?」


「…優勝した時に、何が欲しいのか、もう一度聞く」


ドキン


ドキン…って


心臓が高鳴る。