それが好きって事なんじゃないのぉ?


ますます混乱してくるよ。


「明日、別に間違えたっていいよ。三国くんが止まっても、私は歌うから…」


「え…」


「三国くんはぁ、一人で頑張りすぎなんだよ。オレがやらなきゃ…って。

失敗しても、私がフォローする。だから…安心してね」


三国くんのお腹にあてた手を、背中に回し今度は私が三国くんをやんわり抱き締める。


完璧主義だから、一人肘張って疲れちゃうタイプなんだよね。


「…やっぱりどうしたらいいかわかんねぇや。どうしたらいい?」


「じゃあ、もう一回、ギュッと抱き締めて?そしたら私も…もっと頑張れる」


三国くんを見ると、やっぱりすごく恥ずかしそうな顔をしてて、


顔を赤らめながら、私の身体をギュッと抱き締めてくれた。