「何そのカオ」


「三国くんも…フラれるんだぁと思って。自然消滅かなって思ってた」


「いや。…まぁこの話はここまででいいか?色々突っ込まれた所でオレもあんま上手く話せないし」


「うん…」


三国くんにしたら、話してくれた方だよね?


普段の彼だったら、何が?ってしれっと言いそうな場面。それでも今日は、意外にたくさん話してくれたのかも。



「だから…オマエの事も、今すぐ答え出せっつうんなら、ノーだ。

でも、もう少し時間置いてくれんなら、考えないでもないな」


ドキンと高鳴る心臓。


三国くんは私の方を見ない。私も横顔を見るだけで精一杯だから、もし今こっちを向かれたら…逆に私が目を背けてしまうだろうな。


そう思いながらも、三国くんから目が離せないでいると。


「ただし…」


「うん…」


「もし学祭後も一緒に演りたいっつーんなら…この話はナシだから」


学祭後…?