「みっ…三国くん!?」


カミカミになってる私にはお構いなしに、前の席の子のイスを引っ張り出し、私の方を向いて座る。


「驚きすぎ。タクミとうまくいってるみたいだし…書けたんだろ?」


うまくいってるのかどうかは疑問だけど、さっきのを見られてたとしたら、そう思うよね。


三国くんが私を好きかもっていう疑惑も解けてないし、もしそうならさっきのは…ないよね。


「う…」


「ホレ、出してみ。書けてんだろ?」


バレてるし。でもあのノートは…ちょっと見せらんないな。


三国くんは今すぐ出せとばかりに、私の前に手を出す。


「そう…。私、字が汚いからぁ。ちゃんと清書して渡すね?」