マイエンジェル†甘い声で囁いて

「そうそう。タクミは私を脅したもんねぇ…」


「へ?脅したっけ」


タクミは何のことやらと、目を丸くする。ギターを立てかけ、こっちに歩いて来た。


「そーだよ。歌わなかったら、キスするって…脅した」


一瞬、タクミの顔が緩むのが分かった。


あ、やっぱり覚えてる。


「んな事…言った?あ~、言ったけど、あれはチュウだから」


「へ~?キスとチュウは違うんだ」


「違う違う。チュウ~って吸う感じ?」


タクミは冗談で唇を突き出して来る。


も…もぉ、冗談でそんな顔しないでよぉ。今のはフェイントだった。ヤバ、顔赤くなってないかな。


「うっわぁ…最低~!だったら、キスの方がいいね。チュウされなくて良かったぁ」


「ハハ、どっちでもいーじゃん」


何?その返し…。タクミからしたら、どっちも軽いもんなんだよね、きっと。