「タクミ~っ!見てよ、これ」


「うわ、マジかよー…」


夏休みのある日、オレと風ちゃんは二人で学校に来てた。


練習という名の、ただの集まり。


風ちゃんの携帯、三国くんから来たメール。


《今日はサボる》


何だよなぁ…。何の気遣いだよ。気持ちわりー。


…最近、風ちゃんの様子が変だ。


何となく…感づいてはいたけど。


「あ~あ…。三国くん来ないんだ」


明らかにがっかりしてる様子。オレじゃ役不足?いや、そうじゃない…。そんなんじゃなくて…。


「風ちゃん、んじゃあオレと練習、練習っ」


「えー」