ごめん…とか、そういう言葉は出て来ない。言い過ぎたけど、謝りたくないよ。


そう思ってたら、タクミが私の前でいきなり土下座をしてきた。


「風ちゃん…マジで悪かった!オレ、何も知らなくて…つうか、その前にオレって最低だって、反省した」


え…何がぁ?


「やだ…土下座される意味が分かんない。顔上げて?」


呆気に取られてると、言った通りにタクミは顔を上げる。


「何でも頼んでいいつったけど、話しかけないとかは無理!他ので勘弁っ。

オレさ、風ちゃんの卒業式の日の話…クラスの女から、聞いた。ひでぇよ。何だよそいつって思って…」


そこまで言ったタクミの変化に…気付く。


「あれ…。どーしたの?このカオ」


さっきまで見えなかったけど、近くで見えるタクミの顔には、青あざが。