「きゃ~あ!風ちゃん久しぶりっ」


三国くんに連れて来られたのは、三階建てのファーストフード店。


その三階の一角に、見慣れた二人が座っていた。


今、私に話しかけてきたミコちゃんと、豆蔵さん。


二人の前のトレーには、食べた後の紙包みが。ドリンクもほぼなくなっていた。


大分前から、ここにいたのかな?


「何か食う?」


三国くんが私に言う。


「ううん。ドリンクだけ買って来よーかな」


そう言った私の後ろで、ミコちゃんが三国くんに一言。


「あれー?今日タクミは一緒じゃないの」


ドキッ


その名前を聞いて、心臓が跳ね上がる。