「相談されて…つい、風の話した。三国くんにいいカオしたかったから。…それだけ」


…それだけぇ?


景の方をチラッと見ると、ヤツは私の顔を見ていなかった。


相変わらずだなぁ。人と話す時は目を見ろってば。…ま、私も景に言えた態度じゃないけど。


「ふぅん」


とりあえず、それだけ返事しておいた。そのままやり過ごして逃げようと部屋に向かうと、景にいきなり腕を掴まれる。


「痛っ!やめてよぉ…」


「人が謝ってんのに、何だ?その態度。ほんとムカつくよなオマエ…。


…ぶっ」


景は、途中で私の顔を見て…吹いた。




…へ?