「あ~ららっ。タクミ嫌われちゃったね。ホント何やったぁ?」


「やってねーつってんだろぉ?取り巻き女にブスつっただけじゃん」


うわ、また言ってるし。


「ヤな男ぉ。タクミはバカっぽい子が好きだもんね。ミコはバカっぽいけど、知的な部分チラ見せしてるし、タクミの対象外で良かったぁ」


鼻で笑ってミコちゃんが、ネーッて私を見て笑う。


「ミコのどこに知性があんだよ…。あいつら、邪魔じゃん。スポーツ観戦ならまだしも、防音室の練習風景見て何が楽しいワケ?帰って宿題でもしてろよなぁ」


タクミは、ため息をつきながらその辺のイスに腰掛け、バッグの中から出したスティックを手に取る。